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水曜日, 12月 30, 2009

落語総括 2009

今年の始めから、自分が行った落語会の半券やらプログラムやらを必ず持ち帰ってファイルするようになり、加えて演目も全部記録として残すようにしてます。
結構な頻度でファイルを見返しては「あの時のあの演目よかったな〜」と部屋で一人振り返り、その時間が結構好きな時間だったります。

ひとまず最近の落語報告。

・12/26(土) 志らく一門会特別編 志らく独演会 at 六本木不動院
らく次 鮫講釈 ※仕事の都合で見逃しました・・・
志らく トーク「雨ン中の、らくだ」
志らく ぞろぞろ
志らく シネマ落語 人情医者 〜素晴らしき哉、人生!〜

・12/27(日) 年忘れ市馬落語集
市楽 悋気の独楽
市馬 味噌蔵
花緑 天狗裁き
談春 小猿七之助
昭和歌謡大全集(市馬歌謡ショー)

「志らく納め」のシネマ落語・人情医者はアメリカではクリスマスになると必ずテレビ放送されるという「素晴らしき哉、人生!」が題材。少し前にこのブログでも書きましたが、僕はこの会のための予習としてDVDで「素晴らしき哉、人生!」を観て大号泣してしまいました。今年、いや人生で最も泣いた映画と言えるでしょう。
それを大好きな志らくさんの落語で堪能できた喜び。大満足の一言です。
「落語納め」の市馬さんの会はメンバーの顔ぶれもオールスターで、落語もさることながら第二部の市馬さんの歌謡ショーも楽しく、テレビ東京「年忘れニッポンの歌」的な、2009年の最後を本当に楽しく締めくくることができました。

ということで今年の落語を総括します。
冒頭で紹介したファイルによると、今年僕が足を運んだ落語会・寄席の数は全61回。
サラリーマンとしてはなかなかのもんだと少しだけ自負しております。もはや仕事よりも落語がライフワークです・・・
年末ということでベスト10みたいなことも発表したいところですが、落語ファンとしての僕の了見としては順位付けをすることは本意ではないので順不同で良かった演目をいくつかか発表致します。

・立川志らく 中村仲蔵(3月銀座ブロッサム、5月よみうりホール、12月内幸町、越谷)
・立川談志 粗忽長屋(4月よみうりホール)
・立川談志 金玉医者(5月よみうりホール)
・柳家小三治 厩火事(6月新宿末広亭下席)
・立川談志 松曵き(6月調布)
・立川談志 よかちょろ(6月よみうりホール)
・柳家小三治 馬の田楽(8月池袋演芸場上席)
・柳家さん喬 寝床(8月鈴本演芸場中席)
・立川談志 疝気の虫(8月J亭談笑落語会)
・立川談春 妾馬(8月ルテアトル銀座)
・立川志らく らくだ(9月ザゼンボーイズ渋谷CCレモンホール、青梅)
・立川談笑 子別れ(9月よみうりホール)
・柳亭市馬 掛け取り(10月新宿紀伊國屋サザンシアター)
・立川談春 牡丹灯籠(10月戸田、練馬)
・立川志の輔 政談 月の鏡(10月赤坂ACT)
・立川志らく シネマ落語 タイタニック(11月新宿紀伊國屋)
・立川談春 居残り佐平次(11月三鷹)
・柳家三三 双蝶々(11月中野)
・柳家花緑 中村仲蔵(11月下丸子)
・立川志らく シネマ落語 素晴らしき哉、人生!(12月六本木)

結局書き過ぎた感がありますね・・・あと、偏り過ぎ?

まあ、そんなことはさて置き今年一年、すごく楽しい一年でした。
本格的に落語にどっぷり漬かり、もはやライフワークとなった一年。周りに興味を持ってくれる人も増え、CDを貸してあげたり一緒に落語会に行ったり。2010年はますますそのような人が増えたらいいなと思うと同時に自分ももっと勉強して行こうと思います。
落語もさることながら立川志らくさんの影響で映画も見始めております。
2010年は年間100本を当面の目標に、映画も観たものを最近記録し始めました。

末筆ながら、このブログを観て頂いている全国、全世界約30人ぐらいのファンの皆様、今年もお付き合い頂きありがとうございました。
今後とも何卒宜しくお願い致します。

土曜日, 12月 26, 2009

15日間の沈黙を破り・・・

15日間の沈黙を破り久々の更新。
今日は手短に。

この15日間の総括。

・社内システムの障害による業務停止およびその対応
・巻き爪の悪化および年明け手術へ
・クリスマスイヴイヴ、イヴ連夜の独り映画鑑賞 「anvil」・「タクシードライバー」

年の瀬です。
今日は六本木で志らく納め。明日は銀座で本年の落語納め。
年明けすぐに巻き爪でオペ初め。

木曜日, 12月 10, 2009

やっぱり何か違うかな〜っていう話

昨日書いた落語「中村仲蔵」の話、今日改めて志らくの「中村仲蔵」を観たら、やっぱり何か違うかな〜と思ったり思わなかったり。
志らくの中村仲蔵にも②の部分も多くあるし、切羽詰まった時に③を選ぶんではないかという只単なる僕の推測、希望で・・・
いや、もういい。志らくのピンを観た後の、昨日の、自分の気持ちを大事にしよう。
しかも、その時の気持ちにすがる必要はない。どんどん新しい価値感、感覚を自分が取り込めばいいのだ。

そんな固い話はここまで。
ここからは違う話。

先週、雨が降った日があった。
会社帰り、東西線の飯田橋のホームから有楽町線の飯田橋のホームまでの地下道を歩いていた。
地下道の天井の一部が雨漏りをしたらしく、その天井周辺は立ち入り禁止の状態になっていた。
その場所の脇を通り過ぎるとき、ふと雨漏りした天井を見てみると、雨漏りしている部分に赤ちゃん用の紙おむつがガムテープでしっかり固定されて貼られていた。
アイデアはすごくいい。
でもやっぱり何か違うかな〜

落語報告。
・12/10(木)第三十回こしがや落語会 立川志らく・柳家花緑 二人会 at サンシティ越谷市民ホール

らく兵 子ほめ
花緑 権助提灯
花緑 粗忽長屋
柳貴家雪乃介 太神楽
志らく 中村仲蔵

水曜日, 12月 09, 2009

「私と仕事、どっちが大事?」

「私と仕事、どっちが大事?」

と詰め寄られた時、

①「お前に決まってるやないか」

と真顔でいう奴は偽物だ。ただのイタリア人だ。
どう考えて無理があるでしょ。

②「う〜ん・・・そんなん決められるか!どっちも大事に決まってるやろ!」

という奴の気持ちは凄くわかる。多分自分はこの部類。

③「仕事に決まってるやろ!お前、アホか!!」

という奴はカッコいい。抱かれてもいい。

と、大きく3つに分類してみました。

そこで本題ですが、落語に「中村仲蔵」という演目があります。
これは血筋・血縁を大事にする歌舞伎の世界で、伝統ある血筋ではないが歌舞伎役者の最高位である名題(なだい)にまでに出世した中村仲蔵という男の噺です。芝居に惚れ、芝居に徹底的に打ち込み、独自のアイデアとオリジナリティで名題になった中村仲蔵、またそこに描かれる師匠と仲蔵の物語、女房と仲蔵の物語。僕は割と好きな演目です。

初めて生で観たのが今年の3月、銀座ブロッサムで観た立川志らくの「中村仲蔵」。この銀座ブロッサムの「中村仲蔵」は後に、というか昨日の「志らくのピン」という落語会で立川志らくが今年一番の演目と自薦されておりました。
確かにこの時の志らくの「中村仲蔵」は圧巻で、噺の中に仲蔵の芝居に客が唸るという場面があるんですが、まさに自分がその客になったぐらい唸りました。
先月末の下丸子らくご倶楽部では柳家花緑が「中村仲蔵」を演じており、これまた凄い!
一緒に行った会社の後輩は号泣してました。
昨日の「志らくのピン」で約9ヶ月ぶりの「中村仲蔵」。

志らくの「中村仲蔵」と花緑の「中村仲蔵」。

僕の見解は、
志らくの「中村仲蔵」は上記分類の③。
とにかく自分の芸を貪欲に頑固に追求する。男のロマンたっぷりの男が惚れる「中村仲蔵」。

花緑の「中村仲蔵」は上記分類の②。
芸も大事、女房も大事。優し過ぎてどっちも捨てられない。
そんな優柔不断な一面と、役者としての覚悟が絡まりあって狼狽する感じ。

う〜ん、落語はやっぱり面白い!
同じ演目なのに何でこうも違うのか!
志らく本人も言ってたが下丸子で観た花緑の「中村仲蔵」が何か心に引っ掛かったと。
だからもう一度自分の2009年ベスト演目の「中村仲蔵」を考え直すのだと。
しかも明日の越谷の志らく・花緑の二人会でお客さんよりもむしろ花緑に、志らくの「中村仲蔵」をぶつけるのだと。

志らくも花緑もカッコ良過ぎますわ!
これ、ある意味喧嘩ですよ。
野茂対清原の250倍ぐらいカッコいいですよ。

明日の越谷の二人会。有給とって良かった。

話は変わって落語報告。

・11/18(水) 柳家三三独演会「秋二夜」 at 大宮ソニックシティ
柳家わさび 真田小僧
柳家三三 二番煎じ
柳家三三 文七元結

・11/20(金) 立川談春独演会 at 三鷹市芸術文化センター
立川春樹 饅頭怖い
立川談春 夢金
立川談春 居残り佐平次

・11/21(土) 柳家三三独演会 「秋二夜」 at 中野ZEROホール
柳家わさび 居候
柳家三三 双蝶々 上・中
柳家三三 双蝶々 下
柳家三三 締め込み

・11/27(金) 下丸子らくご倶楽部 at 太田区民プラザ
立川らく八 真田小僧
立川らく次 くっしゃみ講釈
立川志らく 紺屋高尾
林家木久蔵 時そば
柳家花緑 中村仲蔵

・12/1(火) 立川志雲改メ立川雲水 真打昇進披露落語会 at 銀座ブロッサム
立川こはる 子ほめ
立川吉幸 大安売り
柳家喬太郎 擬宝珠
立川談春 一分茶番
立川志の輔 猫の皿
立川談志・左談次・龍志・談幸・志の輔・談春・雲水 口上
サンドウィッチマン 漫才
立川雲水 竹の水仙

・12/4(金) 三遊亭王楽 真打披露興行 大独演会 at 東京芸術劇場
三遊亭好太郎 しの字嫌い
三遊亭王楽 猫の皿
立川談春 三人旅 おしっくら
好太郎・談春・好楽・王楽 口上
三遊亭好楽 風の神送り
三遊亭王楽 三味線栗毛

・12/8(火) 志らくのピン 〜古典落語編〜 at 内幸町ホール
立川志ら乃 お若伊乃助
立川志らく 二十四孝
立川志らく 中村仲蔵

結構落語のこと書いてませんでした。
談春の「居残り佐平次」、三三の「双蝶々」のことを書きたい!
でも、今日はこの辺でお時間です。

火曜日, 12月 08, 2009

It's a wonderful life

映画「素晴らしき哉、人生!」を朝8時から観た。

涙が止まらない。20分ぐらい涙がポロポロ出てる。

ええ〜話や。