<中期集中連載> 『電気屋の加藤』 その5
「・・・本当に申し訳ございません・・・・・・」
「いやいや、二回目ですよ」
僕は突き放すように言った。
「申し訳ございません、カシオのエクシリムはこちらでございます。」
ようやく意中のカシオのエクシリムコーナーに到達した僕は既に披露困憊、他のデジカメを選ぶ元気も無く、またいつ加藤の失態を目の当たりにするかという恐怖感と相まって即決でカシオのエクシリムを買いました。
「・・・お客様、お買い物は以上でお済でしょうか?」
「いやいや、デジカメのメモリーカードいるでしょ?」
「・・・あぁぁ、さようでございました・・・」
・・・
ようやく全ての買い物を終え、僕には最後のミッションが残っていました。
ミッションというのは、こういう家電量販店でも販売員の裁量いかんで値引きが利くということを聞いてたので満を持して値引き交渉をしようということだったんです。
まあ、今までのこのブログを読まれてきた方はあの加藤にどこまでの裁量があるのか少なからず不安を覚えてらっしゃると思いますが、まさに予想的中、加藤のとてつもない裁量がこのあといかんなく発揮されます。
今日から装いも新たに短期集中連載から中期集中連載に昇格した『電気屋の加藤』。
次回はいよいよ大詰め「値引き交渉編」のスタートです。
果たして値引きは成功するのか?
加藤の裁量やいかに??