今朝の出来事。
和室の引き戸をバタンと閉めた途端、右手親指に激痛が走った。
うちの引き戸はもう結構古く、所々「さん」の部分の木がささくれ立っており、その木片が指に刺さっていた。
裁縫箱から針を取り出し応急手当をしたものの約1㎝ほどの木片が指の中に残ったままだった。
僕は急いで近所の病院の電話番号をインターネットで探した。
正月ということもあり一件目は休業中、二件目の病院にようやく電話はつながった。
「あの・・・指にとげが刺さったんですが・・・」
「そうですか、どんな感じで」
「ちょっと家の戸の木の部分がささくれ立ってて・・・」
「外科の先生がいないので他の先生にちょっと聞いて見ますね。」
・・・
「では、とりあえず来て下さい。」
「わかりました。ありがとうございます。」
病院に着くと受付の男の人はすぐに僕のことに気づいてくれた。
「あ、あの電話の。大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。」
「ではあちらで少しお待ちください。」
「はい」
僕は少し血の滲んだ親指を見つめながらしばし待った。
しばらくして診察室から一人の看護婦さんが出てきた。
歳は40前ぐらいだが割りと綺麗な看護婦さんだった。
「あ!あの
『とげの人』ですね?」
・・・(以下、心の中の描写)
『とげの人』って・・・お前、俺は別所哲也か!『ハムの人』みたいな言い方やめろ!ていうか関西では『ハムの人』は伊藤ハムのシルベスタ・スタローンの方がメジャーなんじゃ!年末のクソ忙しいときにピンポーンいうて家のベルが鳴って外出たらスタローンがタキシード着てお歳暮のハムを小脇に抱えて立っとんねん!しかも『とげの人』って何か『とげのある人』みたいに聞こえて、このお正月の静かな昼下がりにややこしい客が来たで~みたいな感じがしてちょっと気悪いわ!「あ・・はい。ちょっととげが刺さってしまいまして。」
結局当直の先生が来てくれて、とげは15秒ぐらいでいとも簡単に無事取れました。
何か年初めから地味についてないなぁ。
今年が細木数子の言うところの大殺界だからでしょうか。