落語のこと
落語のことを色々書きたいんです。
でもなかなか筆が進みません。
書くことに億劫になっているのではなく、書くことが多過ぎて、気づくことが多過ぎて、勉強になることが多過ぎて何から書いていいのやら、どこから書いていいのやら。
書くぐらいやったら自分の気持ちをわかってほしい人を誘って飲みにでも行って、散々しゃべり倒したい気分です。
それほど今落語に没頭しています。
2/14の立川談春、とにもかくにも皆さん、談春さんが書いてらっしゃる「赤めだか」という本を読んで下さい。
2/20の柳家小三治、「まくらの小三治」を存分に体験できたし、「初天神」のあの父親と息子の掛け合いは痛快そのもの。面白くてかつ心が温まって。
※「まくら」とは、落語の本編に入る前のトークのことです。
2/23の立川談志一門会、立川談笑さんの相変わらずのアバンギャルド古典落語「薄型テレビ算」(元ネタ「つぼ算」)、理不尽極まりないキャラクター作りは談笑さんの真骨頂です。
初めて見る柳亭一馬さんの「堪忍袋」、夫婦喧嘩も粋なものです。
満を持しての快気祝い、立川談志さんの「つるつる」。
僕が評論することに何の意味もないので評論は割愛。
談志さん曰く「一席できたことがよかった・・・」という言葉にじーんと来ました。ファンも同感です。
「初めての老人に戸惑っている」とおっしゃる談志さん。ここ二年ぐらい終末思想が言葉の端々から出てきており、自身でも「立川談志を整理している」らしいですけど、もう一席、もう二席、もう三席宜しくお願い致します。
落語は人生の業の肯定である。(立川談志)