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土曜日, 7月 24, 2010

遅れ過ぎの落語備忘録 6月

遅れ過ぎの落語備忘録。気になる方は最後までお付き合い下さい。

・6/4(金)第136回 志らく一門会 at 上野広小路亭
らく兵 十徳
志らら 雑談
らく里 御血脈
志ら乃 プロポーズ(新作・チェーホフ落語)
らく次・らく太 踊り・深川マンボ
志らく 柳田格之進

・6/7(月) 立川談志一門会 at よみうりホール
談修 夢の酒
談笑 薄型テレビ算
生志 お見立て
松元ヒロ スタンダップジョーク
談志 ジョークあれこれ〜トーク(進行 山中秀樹さん)

トークに志らく師匠が呼ばれる。山中アナに「談志襲名」について聴かれ、候補者に志の輔、談春、志らくの名前を挙げる。ただ、いずれかの弟子が談志の名前を継いだ場合、家元は「(立川)正月でも(立川)クリスマスでも」何でもいいそうです。

・6/8(火) 志らくのピン at 内幸町ホール
志らべ 岸柳島
志らく 宮戸川
志らく 愛宕山
志らく 紺屋高尾

「(今日の演目は)談春兄さんみたい」と志らく師匠。でも「久はん、元気?」は言ってません。

・6/10(木) みなと毎月落語会 柳家三三独演会 at 麻布区民センター
志らべ 権助魚
三三 青菜
三三 お化け長屋

・6/12(土) 立川志らく独演会 at パルテノン多摩小ホール
らく太 看板のピン
志らく 火焔太鼓
志ら乃 権助提灯
志らく 柳田格之進

志らく師匠の「火焔太鼓」は爆笑の連続で休む暇がない。事実、隣の40代ぐらいの女性二人組が仲入りの15分間、トイレも行かずに「火焔太鼓」の話題で持ち切り。ハンドタオルがマスカラで真っ黒。

・6/22(火) 演劇らくご「疝気の虫」 at シアターグリーンBIG TREE

寸評は下記

・6/24(木) 新宿末広亭 6月下席夜の部
(以下抜粋)
小袁治 長短
扇橋 ろくろ首
小三治 青菜

小三治師匠目当てで仕事帰りに急いで末広亭へ。1階は満員で2階に。末広亭二階の傾斜はお尻が痛い。お屋敷の旦那様が植木屋さんに向かってずっと扇子を扇いでる姿が何ともほのぼのしてていいんです。

・6/28(月) 演劇らくご「疝気の虫」 at シアターグリーンBIG TREE
二度目の「疝気の虫」。22日の初日からどれだけ進化してるのか?志らく師匠の満身創痍ぶりはブログで痛い程拝見してただけに、その生き様をどうしても目に焼き付けたく会場に向かいました。正直内容を評価できる程僕は演劇のことはわかりません。ただ、目の前で大の大人が汗をかき、つばをまき散らし、動き回る、走りまわる。そのエネルギーたるや感動せざるをえません。初めて落語を生で観た時の感動。そういう意味で初心に戻れたいいひとときでした。

・6/29(火) 第31回読売GINZA落語会
一之輔 くしゃみ講釈
文左衛門 青菜
鶴光 掛川の宿
白酒 臆病源兵衛
志の輔 江戸の夢

かなり豪華なラインナップです。志の輔「江戸の夢」は言うまでもなく絶品。今月3回目の「青菜」はこの文左衛門師匠のが6月「青菜」ランキング一位。お屋敷の旦那様から振る舞われるのが柳影ではなく焼酎。それを豪快に飲む植木屋さんの姿は普段の文左衛門師匠の姿(なのでしょう)。

火曜日, 6月 22, 2010

演劇らくご「疝気の虫」初日

凄かった。
人間が目の前で躍動する。
汗が飛び散る、唾をまき散らす。
このエネルギーが人の心を動かす。
昔英語の先生が、「moveという動詞には「動く」の他に「感動する」という意味があります。「心が動く=感動する」と覚えて下さい」と教えてもらったことを思い出した。エピソードが貧相だが。
あと一週間続きます。
是非お出かけ下さい!!



<告知>
下町ダニーローズ第12回公演
演劇らくご
『疝気の虫』

一部:古典落語「疝気の虫」立川志らく
二部:「疝気の虫 鉄拐後日談」

脚本・演出:立川志らく

6月22日(火)〜30日(水)全13公演
池袋 シアタークリーン BIG TREE THEATER

http://shitamachi-dannyrose.com/saishinkouen.html

演劇らくご「疝気の虫」

今日からいよいよ始まります!
志らく師匠の落語家生活25周年の集大成。

燃えよ志らく!
爆ぜろ志らく!
狂え志らく!
初日からぶっ飛んじまえ志らく!
(敬称略)

初日お伺いします。楽しみです。

<告知>
下町ダニーローズ第12回公演
演劇らくご
『疝気の虫』

一部:古典落語「疝気の虫」立川志らく
二部:「疝気の虫 鉄拐後日談」

脚本・演出:立川志らく

6月22日(火)〜30日(水)全13公演
池袋 シアタークリーン BIG TREE THEATER

http://shitamachi-dannyrose.com/saishinkouen.html

日曜日, 6月 20, 2010

落語備忘録 5月

「最近、ていうか長い間落語のことばっかりですね。」

とよく言われますが、僕が今さらどこどこのカフェでランチしました!とか、仕事の愚痴なんかをブログに載せても仕方ないので引き続き「落語人」としての僕をこのブログで披露します。
普通の私とはブログでなく、じかに付き合って下さい。

ということで始めます、5月の部。

・5/2(日)大江戸特選寄席 立川志らく独演会 at ホテルニューオータニ
志らく 鉄拐
談志 ジョークあれこれ
志らく シネマ落語 たまや〜天国から来たチャンピオン〜

ホテルニューオータニの特設会場での”変な”落語会。志らく独演会にゲスト談志という夢の落語会。家元復帰戦第二弾。
1992年発行の書籍「立川談志独り会 第一巻」の「鉄拐」のところの記述を引用します。

「鉄拐」をここまで創り上げたのは私だ。・・・これを土台にして、それぞれの作品にして欲しい。小朝でも、志の輔でも、志らくでも。またこの落語に興味をもたない落語家に、私は興味はない。

・5/4(火)立川志らく25周年記念公演 立川志らく独演会 at よみうりホール
志らく・談志 挨拶
志らく 寝床
談志 ジョークあれこれ
志らく らくだ

志らく・談志の2ショット、狂気の二人。これが「伝承」なんでしょう。「報・連・相」だけでは気持ちも何も伝わらんね。

・5/7(金)立川志らく 第二回 続・志らく百席 at 横浜にぎわい座
らく次 引越しの夢
志らく 鰻屋
志らく 湯屋番
志らく 柳田格之進

「柳田格之進」が変化した。友情、武士のプライド、弱い自分・・・
ところで、万屋金兵衛は本心で柳田に尽くし友達付き合いをしたのだろうか?侍と仲良くすると何かと得するというような下心はなかったのか・・・

・5/16(日)志らく一門会 at 上野広小路亭
らく八 子ほめ
らく次 干物箱
志ら乃 二人の花嫁(新作)
志らべ 岸柳島
志らく 天災

落語に興味を持ち出した最初の頃、家元の天災を初めて聴いて衝撃を受けた。
「おっ母さんを打ち打擲(ちょうちゃく)なさる。」
「うんちチョクチョク??」

・5/21(金)下丸子らくご倶楽部 at 大田区民プラザ
はちべえ(志らべ・らく八) 漫才
志ら乃 権助提灯
花緑 ちりとてちん
江戸家まねき猫 声帯模写
志らく 堀の内

「堀の内」。気が遠くなるまで笑った。

・5/23(日)立川志らく・立川談笑二人会 at さいたま市民会館おおみや
らく兵 子ほめ
談笑 がまの油
談笑 片棒
志らく 子別れ

前々回の投稿「奥田民生の「息子」と立川志らくの「子別れ」」参照のこと。

・5/25(火) 第四回産経新聞平成特選寄席 at 赤坂区民センター
らく次 看板のピン
菊六 粗忽長屋
白鳥 はじめてのフライト
彦いち 羽団扇
志らく 寝床

5/4の独演会以来の「寝床」。長屋の住人の言い訳、奉公人の悲しいエピソード、極めつけは「平助さんの悲劇」。「がんもどきの製造法」のくだり、「蔵の中を義太夫が渦巻く」というところはいつ聴いても面白い。傷痍軍人(しかも旦那の義太夫で負傷)まで出てくるとは思いませんでした。

・5/28(金)立川流落語会 at 国立演芸場
春太 牛ほめ
錦魚 寄合酒
談大 町内の若い衆
志遊 粗忽の釘
雲水 あたま山
談春 棒鱈
志らく 短命
文字助 雷電の生涯
松元ヒロ スタンダップコメディ
ぜん馬 中村仲蔵

念願の会。談春、志らく”以外”のお気に入りを探しに行ったつもりが、後にも先にも談春、志らくでした・・・他の方々すいません。

・5/28(金)柳亭市馬落語集 第三夜 at 日本橋劇場
市助 道灌
市馬 木乃伊取り
三浦洸一 歌謡ショー
市楽 鮫講釈
市馬 厩火事

厩火事は「お前さん、もろこしだね」が最高です。

水曜日, 6月 09, 2010

落語備忘録

落語備忘録が丸々二ヶ月も停止してた。
よ〜し、書くぞ!

・4/3(土)春の若手花の三人の会 at グリーンホール相模大野
立川こはる 真田小僧
柳家花緑 二階ぞめき
柳家三三 花見の仇討ち
立川談春 慶安太平記 吉田の焼き討ち

「慶安太平記」より。「ここからが面白くなるんですが、今日はこの辺でお時間です」にはもう狼狽しません。

・4/5(月)志らくのピン at 内幸町ホール
立川らく次 引越しの夢
立川志らく 長屋の花見
立川志らく 付き馬
立川志らく 松山鏡

「長屋の花見」より。かまぼこ=大根の漬け物、卵焼き=沢庵まではよしとしよう。まぐろの刺身=人参、いくら=育ちの悪いトマト、ここまで来るところがやっぱり志らく落語。

・4/8(木)池袋演芸場4月上席
(抜粋)
桃月庵白酒 馬の田楽
柳家喬太郎 幇間腹
柳家さん喬 短命
柳家権太楼 試し酒
柳亭市馬 粗忽の釘
古今亭菊之丞 明烏

・4/13(火)立川流落語会 at 紀伊國屋ホール
立川談修 宮戸川
立川志らく 茶の湯
立川談春 庖丁
立川談志 ジョーク〜落語ちゃんちゃかちゃん
     首提灯

祝!家元大復活。復活の祝いは色気と艶の「庖丁」と、ピーター&ジョンソンでお馴染みの「茶の湯」。最高の夜をありがとう。(文字にするとピーター&ジョンソンって意味不明ですね・・・)

・4/17(土)立川志らく独演会 昼の部 at 三鷹市芸術センター星のホール
立川らく兵 居酒屋
立川志らく 百川
立川志らく 青菜
立川志らく 子別れ

「しゃくべえっちいやす(百兵衛って言います)」がいいです。

・4/17(土)立川志らく独演会 夜の部 at 三鷹市芸術センター星のホール 
立川らく兵 宮戸川
立川志らく 後生鰻
立川志らく 長屋の花見
立川志らく 百年目

1ヶ月ぶりに観た「百年目」。志らく師匠曰く、単純な上司と部下の美談ではないと。むしろ恩着せがましい上司の噺だと。

・4/21(水)新文芸坐落語会 at 池袋新文芸坐
立川志らら 鰻屋
三遊亭兼好 壷算
桂平治 源平盛衰記
立川志らく らくだ

「来るの来ねえの言ったら・・・」「かんかんのうですか?!」

・4/23(金)下丸子らくご倶楽部 at 大田区民プラザ
柳家花ん謝 天災
立川キウイ 反対車
立川志らく 松山鏡
柳家花緑 愛宕山

志ん朝の「綺麗さ」は花緑師匠が継承すればいいのではないか。

・4/27(火)立川志らく独演会 at 麻布区民センター
立川らく八 子ほめ
立川志らく 野晒し
立川志らく 大工調べ
立川志らく おせつ徳三郎

ちょうど小三治の「野晒し」と小さんの「大工調べ」を聴き込んでた時に偶然の出会い。
「骨(こつ)ぅぅ〜」

・4/28(水)立川志らく25周年 志らくDVD発売記念落語会
立川志らく 洒落小町
立川志らく 浜野矩隨
立川しらく らく塾(質疑応答&トーク)

DVD第1、2集買いました。これ、凄くいいDVDです。副音声で志らく師匠が同時解説をしてます。「これは談志のフレーズ」、「これは志ん生のフレーズ」、「これは無理矢理笑わせようとしている」など志らく落語の「素(す)」の部分が見られます。

ということで、4月分を書き終えた所で力尽きましたので風呂入って寝ます。

火曜日, 5月 25, 2010

奥田民生の「息子」と立川志らくの「子別れ」

一昨日、ふと入ったラーメン屋で流れていた奥田民生の「息子」。

ちなみに大学生の頃、奥田民生が大好きでむさぼるように音を聴き、ライヴに通いつめた。

ところで「息子」。
これから大人になっていく「息子」に色んなメッセージが次々と投げかける。
いじめっ子への対処法、恋愛の重要性など。
曲の最後、これから「息子」の前に立ちはだかるであろう人生の諸々の困難や出来事が次々と唄われる。

憧れや
欲望や
言い逃れや
恋人や
友達や
別れや
台風や
裏切りや
唇や
出来心や
ワイセツや
ぼろ儲けの罠や

(以下オフィシャルな歌詞に表記されていないため間違いの可能性あり)
安心や(?)
憎しみや(妊娠や?)
あずき相場や(?)
・・・

話は戻って一昨日、ラーメン屋の前に大宮で観た「立川志らく・談笑二人会」。
トリの志らく師匠の演目は「子別れ」。

志らく師匠の「子別れ」を聴いた直後に奥田民生の「息子」。
「子別れ」に出てくる亀ちゃんの行く末と、「息子」の中に出てくる「息子」へのメッセージがシンクロしてくしくも泣いた。

亀ちゃん、おとっつあん帰って来てよかったね。
多分元のおとっつあんに戻らないよ。多分。

水曜日, 4月 28, 2010

とりあえず落語備忘録

・3/26(金) 下丸子らくご倶楽部 at 大田区民プラザ
らく八 権助魚
志らら 替り目
花緑 花見小僧
ペーソス
志らく 妾馬

花緑の「花見小僧」は前月の下丸子での「刀屋」とで通し。エピソード2〜エピソード1へと続いたスターウォーズ方式の通しでした。志らく「妾馬」は思わず泣きそうになる所を田中三太夫がガスを抜く。緊張と緩和の名演。

・3/27(土) 柳家小三治独演会 at 三鷹市公会堂
燕路 粗忽の釘
小三治 茶の湯
小三治 猫の皿

天気も良かったし昼からビール飲んでいい気分で。『風流だな〜』(茶の湯より)。

・3/27(土) 立川談春 25周年スペシャル独演会-FINAL-「たちきり」 at 東京厚生年金会館
談春 粗忽の使者
談春 愛宕山
談春 たちきり

以前志らく師匠がおっしゃってた「たちきり論」。この噺を人情噺ととるか、粋な芸者の噺ととるか。談春師匠のは後者の印象でした。

・3/30(火) 橘家文左衛門独演会「兄ぃ、吼える」 at 新宿道楽亭 Ryu's bar
文左衛門 桃太郎
百栄 愛を例えて
文左衛門 笠碁

ここ最近すごく好きな文左衛門師匠です。文左衛門師匠の「天災」に出てくる八っつぁんに惚れました。笠碁は実体験として「傘ファミコン」というのが僕にはあります。

・3/31(金) 柳家小三治独演会 at 赤坂区民センター
燕路 たらちね
小三治 猫の皿
小三治 品川心中・上

この会の少し前に、何十年かぶりにまた演りはじめた「品川心中」だそうです。聴けてよかった。

・4/1(木) 笑福亭鶴瓶JAPAN TOUR 209-2010 WHITEセカンドシーズン at 浅草公会堂
鶴瓶 転宅
歌丸 井戸の茶碗
鶴瓶 死神(鶴瓶版)
鶴瓶 青木先生

鶴瓶師匠は高座に上がった時のオーラで全てを納得させますわ。噺のスピード感もあって、文句なく面白い!歌丸師匠は全編リズム&メロディです。



ちょっと家事があるので一旦筆を置きます。
続きはまた改めて。

日曜日, 4月 18, 2010

続・春の志らく祭

昨日の三鷹昼夜は本当によかったです。
志らく落語を一日6席。
百川、青菜、子別れ、後生鰻、長屋の花見、百年目。
贅沢極まりない。

昨日報告した春の志らく祭のラインナップに一つ漏れが。
5/2のニューオータニの会を忘れてました。

一つ増えようが二つ増えようが、全部行こうが行くまいが、どこぞの春の祭のように白いお皿がもらえる訳でもなく。
ただ、自己啓発のためだけです。

土曜日, 4月 17, 2010

春の志らく祭

家元談志復活の興奮も冷めやらぬまま、本日より個人的には「春の志らく祭」です。
まずは今日の三鷹昼夜、来週は新文芸坐と下丸子、再来週は麻布の独演会にDVD発売記念の会、再々来週はよみうりホールの独演会とにぎわい座、再々々来週の志らくのピンまで。

落語好きの人にとっては何らおかしなことではないんでしょうが、普通の人にとってはただのストーカーですわ。

でも、徹底的にストーキングしてみよう。
落語ファン歴の浅い僕が、長年のファンの方から

「(当時の)談志が、志ん朝が、馬生が・・・」

と言われた時の悔しさや憧れや羨ましさやその他諸々。
だから僕も20年後、30年後に堂々と、時には嫌味っぽく

「あの時の志らくはね・・・」

って言ってやります!孫を膝の上に乗せながら。(よくわからんけど・・・)

ということでそろそろ準備していざ三鷹へ。

木曜日, 4月 15, 2010

知行合一

【知行合一(ちこうごういつ)とは】
知って行わないのは、未だ知らないことと同じであること。

4月13日の立川流落語会、世間で言う家元立川談志復活記念の会はこの一言に尽きる。
極論だが、何かアクションを起こしたものが一番偉い。
世の中の批判のほとんどはアクションを起こしていない人、起こせない人、起こさなかった人の戯言だ。
例えば、孫正義さんが日本でブームの終わったインベーダーゲームを買い取ってアメリカに持って行って儲けたのも「知行合一」の最たるもので、それを「俺も同じこと考えてた・・・」と後で語るやつは残念ながら世の中に何の一石も投じれない。

家元立川談志が「伝統を現代に」とか落語の衰退を予想し嘆いた時は、おそらく周りに何も考えないまま、ただ落語を喋ってるだけの人達が多かったからだろう。
その「平和ボケ」した雰囲気が「考える人」立川談志には何かむずがゆくって居場所がなくて許せなかった。
家元!そうですよね?僕もたまに会社でこんな状況になるんです。(って、家元と手前ぇを一緒のステージで語るな!)

CD立川談春「20年目の収穫祭」のボーナストラック【談志のお墨付き】で

『(九州吹き戻し)こういう噺をやろうという了見、不完全であろうが何であろうが今ここでやりたいんだという了見がないやつに新しい芸などできない』

この思想が昨日も今までも家元談志を高座に上がらせた原動力でありモチベーションであったろうと思う。
その了見を目の前でまざまざと見せつけられた。
それは家元の前に上がった志らく「茶の湯」にも談春「庖丁」にも見られた。

リーダーたるもの一貫した思想をいかに示せるか、それを身を持って見せつけるか、それにいかに共感させるか。
その答えは下手なリーダー論の本より立川談志の落語にいっぱい詰まっている。

◆4月13日(火) 立川流落語会 at 新宿紀伊國屋ホール
談修 宮戸川・上
志らく 茶の湯
談春 庖丁
談志 ジョーク〜落語ちゃんちゃかちゃん
   首提灯 

火曜日, 4月 13, 2010

復活祭

家元立川談志の復活落語会。
いよいよ本日です。
ドキドキ。