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水曜日, 4月 22, 2009

人生の全て


「学問とは、貧乏人の暇つぶし」
「努力とは、馬鹿に与えた夢」
「馬鹿とは、状況判断が出来ないから結果を間違える奴」
「未来とは、修正できると思ってる過去」
・・・
立川談志の「やかん」に出てくるフレーズだ。

最近落語をむさぼるように聞いており、
「立川談志がいいよ」
と友人に言うと、「どこがいいんですか?一番の良さは何ですか?」
と聞かれた。その場では答えられなかったが何日も何日も考えた結果、

「そうや!立川談志の言葉には一点の間違いも狂いもない!」

ということに気付いた。

それが全て。人間が生きていく上での指針・道標は全て立川談志の言葉、立川談志の落語に詰まっている。いや、全ての落語の中に人間の美しさ、儚さ、醜さ、いやらしさ、その他諸々全てが詰まっている。
常識の中で生きている私たちが、頭の中でしか実現できない非常識。
それを落語という世界では全て容認してくれる。
このあたりは立川志らく著「全身落語家読本」、DVD「立川談志×太田光 笑う超人」で詳しく見られるので気になる方はご覧になって下さい。

4/18 有楽町・よみうりホール「立川談志独演会」。
「二人旅」、「粗忽長屋」の二席。
演芸論は語れないため割愛。
立川談志はやっぱり落語に真剣に真正面から取り組んでいた。晩年のジャイアント馬場の試合のような、「馬場がリングに上がって動く姿を見るだけでいい」というような感覚はこれっぽっちもない。
立川談志は常に落語と取っ組み合っていた。
感動したとしか言いようがない。

googleの最終的な目標は、「全ての人間の思考・行動をデータベース化し検索できるようにする」ということを聞いたことがあるが、おそらくそれは「常識」というデータベースの中だけのもの。
立川談志は、落語は「常識」、「非常識」全てのデータベースの中を検索できる。

さあ、今日は大宮で立川談春。

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