imagine

土曜日, 9月 12, 2009

ZAZEN BOYS × 立川志らく

9/10(木)ザゼンボーイズ マツリセッション独演会 〜スペシャルゲスト立川志らく〜

向井秀徳に初めて出会ったのはいつの頃だったか。
確か僕の好きなくるりというバンドのライブに飛び入りして、くるりの「ワンダーフォーゲル」という曲をくるりと一緒に演奏した映像を何かで見たのが初めてだったと思う。
NUMBER GIRL時代の向井秀徳だ。
NUMBER GIRLのことはまあまあ知ってたが、向井秀徳が動く姿を見るのはその映像が初めてだったと思う。(改めて調べるとこの映像がyou tubeで見られることがわかった。)
その時から、さほどがっつり聴いた訳でもないがNUMBER GIRLの存在は知ってたし、解散したことも、向井秀徳がZAZEN BOYSをやってることも知ってた。

ZAZEN BOYSにどのタイミングで出会ったのかは忘れたが、友達にCDを借りて一時聴きまくってた。そこから少しブランクが空いてしまったが、そんな矢先の「立川志らくとの競演」の一報を聞き、即「ZAZEN BOYS4」というアルバムを買いZAZEN BOYSに再会した。

初めて生で見たZAZEN BOYS。
今まで数々のライヴを見て来たが他とは全く異質のものだった。
その場その場で状況が刻一刻と変化する。向井とその他のメンバーがその場その場でぶつかり合う。
無駄に作り込んだ演奏ではなく、リアルタイムで創り上げている感じがした。
積み木を積んでぶっ壊し、また積み上げる。最初は積み木でお城を造るつもりが、つぎの瞬間に違う何かを造ろうということになっている。それに全員で取りかかる。で、また壊す。
まさに「ライヴ感」の感じる演奏であった。

向井秀徳に僕は、「難しそうな人だろうな〜」という印象を持っていた。
しかしライヴの中で時折見せる仕草・言動から「この人は凄くユーモアのある人だな」という印象を持った。その時に

「あ!だから志らくか」

と納得した。これは「ユーモア=立川志らく」というだけでなく

「ユーモア+何かを創る+表現する+狂気+奇才+鬼才+α=立川志らく」

という面で向井秀徳の考えることと人生の全てとが立川志らくの落語にマッチしたのだということがわかった。

立川志らくさんの演目は「らくだ」。
「らくだ」の登場人物のくず屋、丁目の半次、長屋の連中などなど、その中のだれかが向井秀徳であり立川志らくであり聴いてる僕であり、もしかすると全員が向井であり志らくであり僕かも知れない。
向井も「業の肯定」ということに衝撃を受けたのか。
同時代、同世代のこういうパワフルなエネルギッシュな表現者に出会える喜びは何ものにも代え難い。

追伸 「作る」と「造る」と「創る」の使い分けは難しいですね。果たして合ってるのでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム