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水曜日, 11月 18, 2009

連休二日目 昼から落語のことを書こう

まずは落語報告。

・11/10(火) 志らくのピン 〜古典落語編〜 at 内幸町ホール
らく兵 居酒屋
志らく 後生鰻
志らく 崇徳院
志らく 井戸の茶碗

・11/13(金) 鈴本特選会 市馬落語集 at 鈴本演芸場
市也 真田小憎
市江 無精床
市馬 試し酒
寒空はだか 漫談
市馬 抜け雀

・11/14(土) 朝日カルチャーサンター開講30周年記念講座
立川志らくの落語論 at 朝日カルチャーセンター横浜
志らく 落語論(講義)
志らく 死神
志らく シネマ落語 天国から来たチャンピオン

・11/16(月) 立川志らくのシネマ落語 特別編 Vol.3 at 紀伊國屋ホール
らく次 湯屋番
志らく 抜け雀
志らく シネマ落語 タイタニック

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僕の中での「立川志らく強化キャンペーン」にふさわしい素晴らしいラインナップでした。当然、市馬さんも素晴らしい。

志らくのピンは今までなかなか行く機会に恵まれず、またチケットもなかなか取れなかったので通算二回目。
凄くホーム感のある会で、常連さんも多く、また若い(若いと言っても40代ぐらいの)仕事帰りのサラリーマンの姿もよく見かけられて。そんな中でも僕のうしろに座った70代ぐらいのおじいさん二人の会話が印象的で。多分落語好きのおじいさんだと思うんですが、
「志らくさんの落語はいいね〜」
「そうですね。談志さんの弟子の中では私は一番好きだなぁ。
 喋るのが少し早いでしょ。でもしっかり喋るんですよ。面白いですね、ハッハッハ。」
「そうですな〜、ハッハッハ。」 
ZAZEN BOYSのライブで演った「らくだ」に対する若者の反応も、この落語好きのおじいさんの反応も、テンションは違えど全く同じもので、それは立川志らくという落語家が登場人物に魂を吹き込んで、話の内容ではなくむしろ話の中の人間の人間性を語って、それに聴く客が心を揺さぶられる、感動するという凄く単純な魂と魂のやり取りなんだとつくずく感じさせられました。大げさすぎるかな??

14日の「立川志らくの落語論」は個人的に凄く素晴らしいイベントでした。
このブログを読んでらっしゃる方、もしくは僕と付き合ってる方々は何となく感じてるかと思いますが、僕は結構理屈とか理論とか、頭悪い癖に物事を難しく考えようとする傾向があって、何かを理由もなく考えることが好きみたいです。
だから「落語論」なんてタイトルを聴けば心が高揚して仕方がない。特に大好きな志らくさんの落語論を色々聴きたかったし、ここだけの話、勝手に「質問コーナー」があればと想像して10個近く質問を考えて行きました。結局「質問コーナー」はありませんでした。

志らくさんの色々な著書や落語で少なからず経歴とか生き様とかの予備知識はありましたが直接志らくさんの口から語られる「落語論」。

★いかに価値観を共有できるか
★バカと一緒に居るな
★稽古ばかりやる奴にろくな奴はいない

この三点は志らくの「落語論」であり、例えば僕が会社で、プライベートで、この先の人生で十分に活用できる理論でした。
特に志らくの「落語論」には家元談志のエッセンスが十分に詰まっており、志らくさんが語る度に家元への愛を感じずにはいられませんでした。
家元が言ったという「(師匠には)患うくらい気を遣え」「惚れた女に尽くすぐらい尽くせ」というのは一見乱暴だとか独裁のように聞こえるかもしれませんが、全くそうではなく「価値観を共有」するための訓練、訓練というとちょっと嫌々やってる印象がありますが「価値観を共有」しないと家元の落語も理解できないし家元を超えることもできないということで、じゃ、僕にはそう言う「価値観を共有」できる人がいるのか?ということに悩みながら帰りました。
う〜ん、難しい。
「バカと一緒に居るな」、「稽古ばかりやる奴にろくな奴はいない」も僕の心にグサッと刺さって、志らくさんに心の中をえぐられるような、そんな心持ちになりました。
僕の勝手な妄想で、このイベントで僕が一方的に志らくさんと「価値観を共有」できたことを嬉しく思ってます。

シネマ落語「天国から来たチャンピオン」と「タイタニック」は僕が色々書くよりも一昨日出た志らくさんの著書「シネマ落語」で是非堪能して頂きたいと思います。書くのが面倒ではなく、本の方が1500倍ぐらい面白いです。

以上、相変わらず乱筆ですがいつも楽しい落語をありがとうございます。

これから大宮で柳家三三独演会です。

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